カバーすることで、また別の名曲が生まれる:Fake Book/大橋トリオ【CD千本ノック 0071本目】

『フェイク・ブック』は、大橋トリオが宇多田ヒカル、海援隊、マイケル・ジャクソンの楽曲を歌ったカバー・アルバム。アタクシ的には、彼のアルバムとして初めて購入したCDになる。

もともと大橋トリオの名前は知っていたが、運悪くきちんとその音楽を聴けずにいた。ところが、ある時、ネット上で「贈る言葉」の動画をYouTubeで見かけ、印象的な映像含め一目惚れして、このアルバムにたどり着いたのである。

「贈る言葉」といえば、テレビで「金八先生」を見ていた者からすれば、もう何度も聴いていて、武田鉄矢のイメージが刷り込まれている。これまで、あの曲を仮にカバーしても、オリジナルを超えた印象を与えられる人はいなかった。

だが、大橋トリオはゆるりと、彼なりのアプローチで全く別の曲のようにしてしまった。しかも、歌い上げるわけでもないのに、歌詞の中にある一つひとつの言葉が、オリジナルよりもビビットに聴こえてくる。海援隊の歌からは感じ取れなかった、新たな魅力を引き出しているのだ。

この『フェイク・ブック』はカバー・アルバムではあるが、ある意味、大橋トリオのオリジナル・アルバムと言っても過言ではないだろう。それくらい、あまたの名曲を再解釈し、大橋トリオ自身の音楽に塗り替えてしまっている。

Fake Book/大橋トリオ(2010)
1. Dancing In The Moonlight
2. treaveling
3. 贈る言葉
4. HUMAN NATURE
5. I’m Yours
6. Greapefruit Moon
7. Dreames
8. 突然の贈り物

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