穏やかな人柄を聴かせるロック:Let It Come Down/James Iha【CD千本ノック 0072本目】

このアルバムがリリースされた時は、ある意味衝撃的だった。あのスマッシング・パンプキンズのギタリスト(当時)が出すソロ・アルバムだから、きっと過激な音になるのだろうと思っていたら、予想に反してとても穏やかで、ピースフルなロックが鳴っていた。「えー、意外!」と、多くの人が感じたのではないだろうか。

ライナーノーツにある発売当時の本人へのインタビューでは、次のようなに言っている。「ただひたすら、すべての曲をストレートに、メロディアスに、正直に、ダイレクトに、って心掛けたんだ」。

実際にどの曲も、非常にソフトでまろやかなメロディー、サウンドにあふれている。ジェームス・イハという一人のシンガー・ソングライターが、飾ることなく、等身大の自分を表現したアルバムなのだ。

激しいロック・サウンドを期待したリスナーには、淡々としすぎに感じるだろうし、ジェームス・イハのボーカルも率直に言って上手いわけではない。一言で表現すれば地味なアルバムである。でも、取り立ててナニと言えない感じ、その普通さが、このアルバムの一番の聴きどころだと思っている。

彼自身が投影されたサウンドは、聴いていて落ち着くし、ホッとする。アタクシたちは、ジェームス・イハの穏やかな人柄を聴いて、喜んでいるのかもしれない。人柄で聴かせるアルバムって、あるようでなかなかないものだ。だからこそ、アタクシがこの珍しいCDを何度も聴き続けているのだと思う。

Let It Come Down/James Iha(1998)
1. Be Strong Now
2. Sound Of Love
3. Beauty
4. See The Sun
5. Country Girl
6. Jealousy
7. Lover, Lover
8. Silver String
9. Winter
10. One And Two
11. No One’s Gonna Hurt You
12. My Advice
13. Take Care
14. Falling

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