半世紀近く前に奏でられた穏やかで美しき歌:Bryter Layter/Nick Drake(1970)【CD千本ノック 0112本目】


初めて聴いたときから、どこか懐かしさを感じるCDで不思議な印象だった。実際に一部の曲を、どこかで聴いていたのかもしれない。ただ、明確に聴いたと言えるのは、リマスター版を購入した2000年以降である(ただ買った時期もあいまいなので、iTunesの登録時期を見ると明言できるのは2006年以降になる)。

そんなこともあり、いつ買ったのか、どうして買ったのか、ほとんど明確でないのが正直なところ。気づいたら家にあって、ヘビーローテーションしているアルバム、アーティストというのが実態である。このように入り口は、かなりあいまいで恥ずかしいのだけれど、ニック・ドレイクはアタクシにとって偉大なスターなのだ。

今回紹介する『ブライター・レイター』は、彼のセカンド・アルバム。ケンブリッジ大学を中退して制作した作品であるが、当時のセールスは1万5000枚とほとんど売れなかったようだ。お世辞にも派手で、ポップな曲が満載というわけではない。どれも地味だと言ってしまったら、確かにその通りなのだ。

だが発売当初、どうしてそれほどリスナーに注目されなかったのかを、振り返って推し測るのは容易ではないと思う。それくらい、美しい調べ、印象深い歌が多いのである。ボーカルのない1曲目「Introduction」なんかでも、その良さは色褪せないのだ。

誰もが知っているポップなアーティストではないし、音源としても50年近く経っているが、知らなかった、聴いたことがなかったという方には、試しに聴いて欲しいものである。

Bryter Layter/Nick Drake(1970)
1. Introduction
2. Hazy Jane II
3. At The Chime Of A City Clock
4. One Of These Things First
5. Hazey Jane I
6. Bryter Layter
7. Fly
8. Poor Boy
9. Northern Sky
10. Sunday

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