デビュー当時は「ボーカルが元ボクサー」で話題になった:Hurricane#1/Hurricane#1【CD千本ノック 0060本目】


ハリケーン#1は、ライド解散後の1996年にアンディー・ベルを中心に結成されたイギリスのロックバンド。後期ライドの評価は、概して低くかったが、アタクシ的には結構好みの音楽だったので、このバンドの誕生は歓迎だったし、アルバムも期待して聴いた。

ボーカルはアレックス・ロウ。ハスキーな声と黒っぽい歌い方は、玄人好みな感じではあるが、アタクシにはドスンと響いた。なので、有望な新人ボーカリストの登場を喜んだし、アルバムとしてもリリースからずっと繰り返し聴いた。

当時、マスメディアにもそれなりの露出はあったように思うが、残念ながら大きな話題にはならなかったと記憶している。ロック好きの人と話していても、ハリケーン#1の名前が出ることはあまりなかった。

わずか2枚のアルバムリリースのみで、1999年には解散してしまたことも大きいのかもしれない(2015年にアレックス・ロウが再結成し、『ファインド・ホワット・ユー・ラヴ・アンド・レット・イット・キル・ユー』というアルバムをリリースしている)。

そうした意味では、目立ったバンド、多くの人の記憶に残るバンドではなかったが、アンディー・ベルのソングライティング、アレックス・ロウのソウルフルな歌声は、今聴いても色褪せることはないだろう。もし興味がわくようであれば、ファースト・シングルの「ステップ・イントゥー・マイ・ワールド」から聴くのがヨイかもしれない。

Hurricane#1/Hurricane#1(1997)
1. Just Another Illusion
2. Faces In A Dream
3. Step Into My World
4. Mother Superior
5. Let Go Of The Dream
6. Chain Reaction
7. Lucky Man
8. Strange Meeting
9. Monday Afternoon
10. Stand In Line

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