昨日、僕のコメントが含まれた日経新聞電子版のフジロックに関する記事は、フライングではなく誤報でした。
そもそも自分が取材のオファーを受けた趣旨とは異なる背骨の記事だったので、当初のオファーに適切な記事を要求したところ、それが急遽作られ、掲載されました。https://t.co/x2n7O8fgVf— 鹿野 淳 (@sikappe) May 23, 2020
こんなツイートから、日本経済新聞電子版の「フェス・ライブ中止、音楽創作に影響も」という鹿野淳氏がコメントしている記事を読んだ。
CD市場が縮んでいることを受け「フェスやイベントの中止も問題だが、さらに痛いのはあらゆるライブができていないこと。音楽業界はライブが収益の柱に変わっていたタイミングで、この事態は不運を伴っている」と指摘する。
とある通り、昨今の情勢は音楽業界にとっても死活問題だろう。アフターコロナを考えると、2020年のフジロックが中止かどうかだけでは収まらない話しなのである。だからこそスマッシュは、こうした状況においても、開催に向けた可能性がないかを探っているのだろう。
ただ、記事は次の文章で締めくくられている。開催しようとする努力だけでなく、同時にフェスの役割を再定義することが求められているのかもしれない。
新型コロナウイルスのワクチンや治療薬などが確立されなければ、21年以降の開催もまだ見通せない。鹿野氏は「1年後にこれまでと同じフェスや音楽ライブができるとは、今の時点ではとても思えない。今までのフェスは、大勢の人の一体感を味わうのが魅力だった。同じ魅力をこれから求めるのが難しいならば、フェスの役割がそもそも何なのか考え直して、再構築しなくてはならないだろう」と話す。