ナンバーガールは、1999年5月にシングル「透明少女」でメジャーデビュー。2002年11月に解散しているので、メジャーでの音楽活動はわずか3年半とかなり短い。
ただアタクシは、解散後も変わらずCDを聴き続けていた。彼らが鳴らした荒ぶるオルタナティブ・ロックが気に入っており、勝手に今も活動し続けているバンドのような気がする。
この『スクールガール・ディストーショナル・アディクト』は、彼らのメジャー・ファースト・アルバムだ。ライブ盤ではないものの、とある夜、どこかの会場に迷い込んでしまい、ナンバーガールのギグを体験しているような感じがする。身近というのか、生々しいというのか、ザラザラしているというのか。
CDとしての音質は悪く、向井秀徳のボーカルも、演奏にかき消されそうな部分がある。バンドの初期ということもあって、やや難のあるアルバムなのかもしれない。それでも、この時にしか鳴らせなかった音が封じ込まれていると思う。
邪悪なのび太くんを思い起こさせる向井秀徳の見た目も含め、変な背伸びをしないで、自分たちが追求する音楽をきっちり演奏してくれたからこそ、アタクシたちにとって心に刻まれるロック・サウンドになったのではないだろうか。まだまだ、これからも聴き続けていきたい一枚である。
School Girl Distortional Addict/Number Girl(1999)
1. タッチ
2. Pixie Du
3. 裸足の季節
4. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
5. 桜のダンス
6. 日常に生きる少女
7. 狂って候
8. 透明少女
9. 転校生
10. EIGHT BEATER
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