「女性ボーカルによる甘美なアルバム」とずっと思っていた:Woman/Rhye【CD千本ノック 0031本目】


そのジャケットは、大きくのけぞった首筋の流麗な曲線と、モノクロのシンプルなデザインで構成されており、多くの人が美しさにパッと目を引かれるのではないか。

『ウーマン』と題されたアルバムタイトルや、そのジャケットのイメージから、自然と清らかでフェミニンな音楽を想像するだろう。実際に音を聴いてみると、シャーデーを彷彿させるようなけだるく、スモーキーな歌声が流れてくる。自分の第一印象は、間違っていなかったと感じる。

ライは、マイク・ミロシュ (Michael Milosh)とロビン・ハンニバル (Robin Hannibal)による音楽デュオ。カナダ出身のマイクとデンマーク出身のロビンが、ロサンゼルスで再会したことをきっかに2人組としての活動を始めたという。

男性2人のユニットであるから、CDを聴いて初めに思ったのは、ボーカルを自分たちが選んだ女性に依頼しているのだな、ということ。自分たちの音楽性に合ったボーカリストを探し出して、音楽制作をする人たちだと考えていた。そう、初めて聴いてから、ずっと…。

しかし、今回改めてCDのライナーノーツを読んで、まさにのけぞった(逆から言うと、ずっと読んでいなかった…)。アタクシがずっと女性だと思っていたボーカリスト、シャーデーにも似たあの歌声は、何とマイク本人だったのだ。自分にとっては、本当に衝撃の事実がさらっと書かれていたのだ。

再度、男性と分かって聴き直しても、やや納得できないような感じが正直なところ。歌声を聴くだけでは、男性だと気づくのは難しい。もちろん、女性であれ、男性であれ、美しい歌声であれば、性別にこだわる必要はないのだが…。

たまたまアタクシは、ボーカルが男性だったことに驚きまくっているが、『ウーマン』で奏でられる歌は、上質なシルクのような感触。それこそシャーデーやThe XXのような音楽が好きな人には、彼の甘美な声を、一度体験してもらいたいと思う。

Woman/Rhye(2013)
1. Open
2. The Fall
3. Last Dance
4. Verse
5. Shed Some Blood
6. 3 Days
7. One Of Those Summer Days
8. Major Minor Love
9. Hunger
10. Woman
11. Verse (Live)
12. Open (Live)

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