セカンドにして円熟する歌声:The Thrill Of It All/Sam Smith【CD千本ノック 0101本目】

「サム・スミスは、やはりサム・スミスだった」と、このセカンド・アルバム『スリル・オブ・イット・オール』を聴いて思った。何じゃそりゃな感想かもしれないが、それくらい彼の声に存在感があり、圧倒的だったのだ。

デビュー作『イン・ザ・ロンリー・アワー』でグラミー賞を4冠獲得するなど、ワールド・ワイドで大ブレイクしたサム・スミス。現役のボーカリストだと、女性ならアデル、男性なら彼が、声の力、説得力など、抜群に頭抜けた実力を誇っていると思う。

そんなサム・スミスが3年ぶりにリリースしたのが、このアルバム。ファースト・アルバムと単純に比べてしまうと、サウンド自体は地味になった感じがするかもしれない。

ライナー・ノーツにあった彼の言葉を借りると、「できる限りオーガニックな音楽にしようとしているんだ」とのこと。サウンド・プロダクションとしての抑揚は押さえられているが、そのおかげで彼の歌唱力がより際立っていると感じた。

『イン・ザ・ロンリー・アワー』について、すごくヨイCDだとは思っていたのだが、実は意外と聴かずにきてしまった。だが、このセカンドは、今後ことあるごとに再生するアルバムになるだろう。彼が追求したオーガニックさが、少なくともアタクシの耳には、本当に絶妙に気持ちよく響いたのである。

The Thrill Of It All/Sam Smith(2017)
1. Too Good At Goodbyes
2. Say It First
3. One Last Song
4. Midnight Train
5. Burning
6. HIM
7. Baby, You Make Me Crazy
8. No Peace
9. Palace
10. Pray
11. Nothing Left For You
12. The Thrill Of It All
13. Scars
14. One Day At A Time
15. Leader Of The Pack
16. Blind Eye

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