「スマートなのにエモい」という稀有な存在だった:On my way back home/OCEANLANE【CD千本ノック 0074本目】


最近たまたまオーシャンレーンの曲を繰り返し聴くことがあって、懐かしさも手伝い、「今どんなリリース状況なのかな」と調べたら、2011年に活動を休止しているようでビックリしてしまった。

しかも、彼らのリリースは欠かさずチェックしてきたと思っていたのだが、4枚目のアルバム『Crossroad』を聴いていなかったことも発覚(5枚目は入手済みだった)。慌てて注文したりした。

そんな風に、ややいい加減なリスナーであるアタクシではあるが、オーシャンレーンというと真っ先に思い出すCDが、今回紹介するファースト・アルバムの『オン・マイ・ウェイ・バック・ホーム』なのだ。

青空が眩しいジャケット写真は、かなりアタクシ好みで、この印象は鮮明にあるのだが、どうして聴くにいたったかはあまり覚えていない。

ただ、日本人アーティストだと思ってきいたら、全曲英語の詞だし、発音も良すぎて、「あれ海外アーティストだったのかな」と疑うほどだったので、出会ったときの驚きは大きかった。

流暢な英語の歌詞だけでなく、サウンド自体も非常にスマートなのに、エモーショナルなロックを聴かせくれるアーティストだった。そうした音楽性において、日本だけでなく、世界的にも珍しい存在ではなかっただろうか。

個人的には、ジミー・イート・ワールド(Jimmy Eat World)を若々しく、青々しくした感じだと思っており、世界屈指のエモ・バンドと言っても、言い過ぎではないだろう。

5年以上活動休止に気づかなかった人間が言うのも何だか、またいつかオーシャンレーンの新しいサウンドを聴けるとうれしいと思う。今度も気づかぬうちに、活動再開していたりして。

On my way back home/OCEANLANE(2004)
1. Everlasting Scene
2. Sign
3. Ships and Stars
4. Haze in Heart
5. Million
6. Terminal
7. Ten Second Illusion
8. Broken Wings
9. Scent Of The Air
10. Fade In Time

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