【2月18日】セネカ:前4頃~後65
われわれの享ける生が短いのではなく、われわれ自身が生を短くするのであり、われわれは生に欠乏しているのではなく、生を蕩尽するそれが真相なのだ。莫大な王家の財といえども、悪しき主人の手に渡れば、たちまち雲散霧消してしまい、どれほど約しい財といえども、善き管財人の手に託されれば、使い方次第で増えるように、われわれの生も、それを整然と斉える者には大きく広がるものなのである。(『生の短さについて』)
『生の短さについて 他二篇』大西英文訳、岩波文庫、2010年
【アタクシ的メモ】
われわれの生が短いのは、自身に原因があり、整然とととのえると広がるとのことだが、何が蕩尽であり、どうととのえたらよいのだろうか。