柴田淳はずっと知っていたし、気になっていたのだが、運悪く聴く機会がなかった。雑誌や店頭などでちょくちょく見かけてはいたものの、彼女の音楽を聴こうと思うまでの、強いきっかけが見つからないまま、今まで来てしまったのだ。
そんな折、タワーレコードで「タワレコチョイスまとめ買いセール」をやっていて、彼女のカバーアルバム『COVER 70’s』が対象商品になっていた。少し安くなるのなら聴いてみようかなという気持ちと、70年代に人気を博した曲のカバーということであれば、CDとして外れはないだろうと思い、購入に至った。
初っ端の「異邦人」から、流麗でパワフルな歌声を聴かせてくれ、アタクシの予想とは異なっていたが、一気に期待感が高まる。選曲は、やや縁遠いものもあったが、どの曲もいつかどこかで聴いたことのある名曲ばかり。彼女の歌唱力を考えれば、失敗のない一枚だろうと思ったし、結果その通りだった。
その中でも印象的だったのが「青春の影」。本家チューリップのオリジナル曲も好きだが、柴田淳バージョンを聴いて、これまで感じてこなかった感情が沸いてきた。彼女の歌のおかげで、この曲の新たな魅力が浮かび上がってきたのだと思う。歌い手の声や歌い方で、曲の出来は左右されるんだなと改めて気づいた。実に、当たり前な話しだけど。
COVER 70’s/柴田淳(2012)
1. 異邦人
2. みずいろの雨
3. 迷い道
4. あなた
5. 木綿のハンカチーフ
6. 飛んでイスタンブール
7. 青春の影
8. 秋桜
9. 東京
10. スカイレストラン
11. 22才の別れ
12. MR. サマータイム
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