グランジの再来ではなく、あふれ出る現在進行形の初期衝動:Attack On Memory/Cloud Nothings【CD千本ノック 0079本目】


クラウド・ナッシングスは、確か渋谷のタワーレコードでリコメンドされていて、うたい文句が「ニルヴァーナ meets~」「ニルヴァーナ好きなら~」みたいな感じだったのと、ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』の仕事で知られるスティーヴ・アルビニの名前もあったので、グランジの再来的なバンドなのかしらと思って、CDを購入した。

この『アタック・オン・メモリー』は、彼らのキャリアとしては『クラウド・ナッシングス』に続く2枚目にあたる。米国のオハイオ州に住む当時18歳だったディラン・バルディが、自宅で一人デモ制作を始めたことから、バンドはスタートしたという。

アルバムを一聴して思い起こしたのは、宣伝文句の通りニルヴァーナが鳴らした音。すごく似ているわけではないが、シャウトの感じとか、若々しさとか、グランジを想起させた。最近では、すっかり往年のスタイルになっているので、懐かしい感じもあった。

ただ今になって改めて聴くと、そうした印象は少し遠のいてしまっている。もちろん過去に活躍したアーティスト(ニルヴァーナやピクシーズなど)の影響は受けているのであろうが、クラウド・ナッシングスならではの個性も十分に伝わってきた。ディラン・バルディのソング・ライティング力も、現役アーティストの中では頭一つ抜けていると思うし。

ちなみにおススメは、2曲目の「Wasted Days」。ほぼ9分と長尺だが、後半のインストゥルメンタル・パートが出色の出来である。不穏なドラム音が通底する中で、音が重なり合って上り詰めていく感じが、とっても気持ちヨイ。1曲くらい聴いてみようかなという方は、まずこの曲を試してもらいたい。

Attack On Memory/Cloud Nothings(2011)
1. No Future/No Past
2. Wasted Days
3. Fall In
4. Stay Useless
5. Separation
6. No Sentiment
7. Our Plans
8. Cut You

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