「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は、オアシスにおいて「ワンダーウォール」に負けず劣らずの超名曲だと思っている。この曲、オアシスを聴いたことのある人なら、きっと同意してくれるだろう。
ただ同じアーティストによる、同じアルバムに収録された名曲といっても、それぞれの曲でリスナーの反応はやや違っている。「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は、彼らの演奏や歌を聴くだけでなく、みんなで歌う曲になっているのだ。
実際、フジロックなどのライブで演奏されたときも、老若男女を問わず大合唱になる。ライブの後半、盛り上がった段階だからということもあるだろうが、みんな気持ち良さそうに声を張り上げていた。こうした反応は、オアシスが解散して、ノエル・ギャラガーがソロになってからもずっと変わらない。
そうした意味では、オアシスやノエル・ギャラガーの名曲というよりも、みんなの名曲ということなのかもしれない。多少のおふざけもあるだろうが、イギリスの国歌だと評する人もいて、何だか人々を結束させるパワーがあるようにも感じる。
ちなみに、この「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は、ノエル・ギャラガーが初めてボーカルをとった曲。「ヨイ歌だったからリアムに歌わせなかった」というオアシスらしいエピソードが残る歌でもある。
Don’t Look Back In Anger/Oasis(1995)
1. Don’t Look Back In Anger
2. Step Out
3. Underneath The Sky
4. Cum On Feel The Noize
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