カント【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#043】


【2月12日】カント:1724.4.22~1804.2.12

それを考えることしばしばであり、かつ長きにおよぶにしたがい、つねに新たなるいやます感嘆と畏敬とをもって心を充たすものが二つある。わが上なる星しげき空とわが内なる道徳法則がそれである。二つながら、私はそれらを、暗黒あるいははるか境を絶したところに閉ざされたものとして、私の視覚の外にもとめたり、たんに推し測ったりするにはおよばない。それらのものは私の眼前に見え、私の存在の意識とじかにつながっている。

『実践理性批判 人倫の形而上学の基礎づけ』坂部恵・平田俊博・伊古田理訳(『カント全集』7、岩波書店、2000年)

【アタクシ的メモ】
まだきちんと解釈できているわけではないが、「わが上なる星しげき空とわが内なる道徳法則」は重要な一文だと思っている。翻訳でもヨイので、原典に当たらなければならないだろう。