レッドベリーのカバー曲は、ロック史上に残る超名演:MTV Unplugged in New York/Nirvana【CD千本ノック 0099本目】


音楽が好きで、CDを買い込んでいると話すと、「おススメのCDはありますか?」と聞かれることがある。もちろんアタクシ、おススメしたいアルバムやアーティストは少なくないのだが、質問した方がきちんと満足することを考えると、この問いは簡単なようでいて結構回答が難しいお題だと思う。

ただ、そんな場合でも臆せず推薦できるアルバムが、ニルヴァーナの『MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク』である。顧客満足度、推奨度の指標NPS(Net Promoter Score:ネット・プロモーター・スコア)で言ったら、アタクシはもうパンパンの10点満点だ。

アルバム自体は、アコースティック曲を中心に据えたセットを収録したライブ盤。1993年11月18日に、ニューヨークのソニースタジオで録音されたという。彼らのオリジナル曲だけでなく、カバー曲も数多く演奏されているのが特徴である。

タイトルの通り、全曲ノイジーなエレキギターが封印され、穏やかでエモーショナルなサウンドに終始している。そのせいかカート・コバーンも観客も、非常にリラックスしたヨイ雰囲気なのが印象的。彼のボーカルも、腹から存分に声が出ていて、魂のこもった歌声が聴ける。

彼らの普段の持ち味である大音量やノイズにあふれるグランジ・ロックではないのに、どの曲も聴き手の心を捉える新鮮な魅力をまとっているのもスゴイところだろう。

中でも、ラスト2曲の「オール・アポロジーズ」から「ウェア・ディド・ユー・スリープ・ラスト・ナイト」への盛り上がりは圧巻である。特に、伝説的な黒人フォーク・シンガー、レッドベリーのカバーである最終曲は、ロック史上に残る超名演だ。時代や場所を越えて一人ひとりの心を揺れ動かす強い力があるからこそ、いつままでもこのアルバムは色褪せないのだろう。

アタクシのおススメを信じてみてもヨイという方は、アルバム全曲を聴いてほしいところだが、この「ウェア・ディド・ユー・スリープ・ラスト・ナイト」だけでも試してみてほしい。ここでしか聴けない、至高の音楽体験ができるはずだ。そして、もし気に入ったら、DVDで実際の映像も合わせて確認してもらえるとうれしい。

MTV Unplugged in New York/Nirvana(1994)
1. About A Girl
2. Come As You Are
3. Jesus Doesn’t Want Me For A Sunbeam
4. The Man Who Sold The World
5. Pennyroyal Tea
6. Dumb
7. Polly
8. On A Plain
9. Something In The Way
10. Plateau
11. Oh, Me
12. Lake Of Fire
13. All Apologies
14. Where Did You Sleep Last Night

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