10年以上の活動でバンド自身初のライブアルバム:LIVE AT XXXX/The Birthday【CD千本ノック 0063本目】


気が付けば、ザ・バースディとして10年以上活動していることになる。バンドの中心人物であるチバユウスケは、ミッシェル・ガン・エレファント(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)後、ロッソ(ROSSO)の例もあったので、正直それほど長続きしないのではと勝手に思っていた。だが、既にミッシェルを超える活動期間なのだ。

この『LIVE AT XXXX』は、そのザ・バースディにおいて初のライブアルバムで、完全生産限定盤でリリースされた。なので、音源はCDのみで、デジタル配信などはされていないようだ(Apple Musicは、過去のアルバムからの曲を組み合わせているだけ)。

通常ライブ盤というと、ベスト的な選曲に加えて、ライブ会場の生の雰囲気が垣間見えたり、リスナーにとってコストパフォーマンスの高いことが多いのではないか。しかし、このCDは、そうした期待に十分に応えてくれているのかよくわからない。

もちろん、彼らがツアーで鳴らしていた音が収録されているし、アタクシが生で聴いてきたザ・バースディの感触が再現されてはいるものの、何だか一枚のアルバムとして聴くと、小粒な感じになってしまっていた。「ザ・バースディって、もっとすごくなかったけ」と思ってしまったのである。

ファンなら初のライブCDだし、限定盤だから後で買えなくなるかもしれないし、どうしても買ってしまうだろうが、ファンじゃない人に対してもおススメできるかと問われると、やや躊躇してしまうアタクシがいる。

シングルCDも含めて音源が出るとずっとフォローしてきたし、フジロックなどのアクトで、彼らのライブを堪能してきた身としては、とっても残念ではあるが、それがこのCDを聴いて正直な感想なのだ。

LIVE AT XXXX/The Birthday(2018)
1. 24時
2. 夜明け前
3. ROCK YOUR ANIMAL
4. 木枯らし6号
5. LOVE SHOT
6. 情熱のブルーズ
7. LEMON
8. VINCENT SAID
9. Red Eye
10. プレスファクトリー
11. 夢とバッハとカフェインと
12. GHOST MONKEY
13. 1977
14. 抱きしめたい
15. なぜか今日は

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