バーリン【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#158】


【6月6日】バーリン:1909.6.6~1997.11.5

自由は自由であって平等ではなく、公正ではなく、正義ではなく、人類の幸福ではなく、また良心の平静ではない。もしもわたくし自身の自由、あるいは自分の階級、自分の国民の自由が、他の多数の人間の悲惨な状態にもとづくものであるとするならば、この自由を増進する組織は不正であり、不道徳である。(「2つの自由概念」)

『自由論』生松敬三訳、みすず書房、1971年

【アタクシ的メモ】
自由とは、暴走しがちではないだろうか。そして、自由は自由であるために、原則抑えることはできない。上の言葉は、そうした自由の自由性に何とか歯止めをかけ、重しになるような考え方に思えた。