【短編小説】プレゼント/星新一
核爆発を起こす地球に対して、ラール星からの贈り物。その結果、地球の人々は争いをやめる、結論だけ見れば美談のようにも感じるかもしれない。ただ、所変われば品変わるではないが、ラール星から送られたプレゼントの意図は違っていた。結果の整合よりも、意図の不整合に、どうしてもモヤモヤが残るのだった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】作品第肆/草野心平
詩を十分に理解できているとは思えないものの、あふれる光と「物憂く」の対照的な情景が気になる。そう、世界は光に輝いているのに、自分だけはなぜ影に入ってしまっているのか。全く理由は書かれていないので、無闇矢鱈に想像するしかないのだ。
【論考】運命について/森本哲郎
運命とは何なのか。ここでは、カフカの作品を通じて考えさせられた。どうしてそうであるなのか、人間誰しも理由を考えたくなる。しかし、カフカの小説までではないにしても、人生や運命の理由など解明できることの方が珍しいだろう。生きること自体、自らの意志に発関係なく、与えられたのだから。