幸福や愛は既に目の前に存在している【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0131】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】あんなカレーに……/小川哲 △
『アンナ、カレーニナ』と「あんなカレーに……な」というダジャレだけの内容。メッセージがないとしか思えないし、読むのが辛くなるばかりだった。普通のストーリーが書けないのだろうかと、創作の姿勢の方が気になってしまうし、出版社の編集方針にも疑問を感じる。

【詩・俳句・短歌・歌詞】夢みたものは……/立原道造 ○
自身が夢みた幸福や愛は、きっと目の前にあるよということか。幸福も愛も、自らが感じるしかなく、どこかからやって来るものではない。今いる状況や環境を受け入れ、その中でポジティブなものを見い出すしかないのだろう。逆に、不幸が存在しているわけではないのだ。

【論考】三上・三中/外山滋比古 ○
三上というのは、馬上、枕上、厠上のこと。三中は、無我夢中、散歩中、入浴中。いずれも創造的思考が働きやすい状況や状態を指している。すべてが机の前ではないのが面白い。逆から言うと、デスクに向かって思考を働かすのは、そもそも至難の業なのかもしれない。