マルクス【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#074】


【3月14日】マルクス:1818.5.5~1883.3.14

自然の人間的本質は、社会的人間にとってはじめて現存する。……ここにはじめて人間の自然的なあり方が、彼の人間的なあり方となっており、自然が彼にとって人間となっているのである。それゆえ、社会は、人間と自然との完成された本質統一であり、自然の真の復活であり、人間の貫徹された自然主義であり、また自然の貫徹された人間主義である。

『経済学・哲学草稿』城塚登・田中吉六訳、岩波文庫、1964年

【アタクシ的メモ】
この草稿における「人間的」「社会的」「自然的」の意味、「社会」「人間」「自然」の関係性がはっきりしないので、この引用だけでは、何を主張しているのかよくわからない。ただ、「人間」と「自然」とを分断し、対立として考えていそうな点は、あまり賛同できない。