リード・シングル曲の「ヘブンズ・キッチン」を聴いて、ボニー・ピンクを知った。当時、彼女の髪の毛は真っ赤で、ビジュアル的にもかなりインパクトはあったが、アタクシとしては音楽そのもののパワーを強く感じて、アルバムを手に入れる。
アルバム全曲を聴いても、やはり「ヘブンズ・キッチン」という曲は図抜けた存在だと思う。どうやら、ボニー・ピンクが初めてつくった曲のようだが、ロック・サウンドとしても、力が入りすぎておらず、バランス感が絶妙で気持ちヨイ(この辺りは、カーディガンズの仕事で有名なプロデューサー、トーレ・ヨハンソンの功績かもしれない)。
そして、あまり誰も言及しない部分だが、「ヘブンズ・キッチン」冒頭の「名前があって/そこに愛があって」という歌詞が、個人的にはとても印象的だった。「名前があって」というフレーズは、聖書の「はじめに言葉があった」という著述を意識しているように感じたのである。事の真偽はわからないが、アタクシはこの言葉使いで、ボニー・ピンクを信じてしまったのだ。
Heaven’s Kitchen/Bonnie Pink(1997)
1. Heaven’s Kitchen
2. ほほえみの糧
3. It’s gonna rain!
4. Do you crash?
5. Silence
6. Mad Afternoon
7. Lie Lie Lie
8. Melody
9. Pendulum
10. Get In My Hair
11. Farewell Alcohol River
12. No One Like You
Apple Musicはコチラ
CDはコチラ
MP3ダウンロードはコチラ