シャノンの声と土臭いサウンドに酔いしれる:Soup/Blind Melon【CD千本ノック 0006本目】


ブラインド・メロンのセカンド・アルバム『スープ』を買ったのは確か、バイト先にいた1歳か2歳年下の女の子に薦められたからだったと思う。それほどロック好きな人ではなかったけど、「最近ハマってるんですよー」とか言われ、半信半疑のまま購入したのだ。

正直、それほど期待していなかった。だが聴いてみると、派手さはないけど、良質なロックを聴かせくれる。何よりボーカルのシャノン・フーンのハイトーンボイスが印象的だし、心地よかった。一発で愛聴盤になった。

ただ残念なことに、シャノン・フーンは、『スープ』を出した年に、ツアー・バスの中でコカインの過剰摂取で亡くなっている。彼の声は、デビューアルバムの『ブラインド・メロン』、未発表音源などを集めた『ニコ』(ニコはシャノン・フーンの子どもの名前)の3枚のアルバムでしか聞けない。

活動期間も短く、オリジナルアルバムも数枚しかないバンドではあるが、アタクシにとって好きなアーティストのベスト10に入るくらい気に入っている。シャノン・フーンの声はもちろん、カントリーやブールスを絶妙に感じさせる土臭いサウンドは、彼らにしか鳴らせないものだろう。

今回、あれこれ調べていたら、2006年にトラヴィス・ウォレンというボーカリストを迎えて、再始動していたようだ。2008年にはアルバム『フォー・マイ・フレンズ』をリリースしているという。シャノン・フーンの声ではないが、あのグッドサウンドが復活しているようなので、『フォー・マイ・フレンズ』を聴いてみたいと思う。

Soup/Blind Melon(1995)
1. Hello Good Bye~Galaxie
2. 2×4
3. Vernie
4. Skinned
5. Toes Across The Floor
6. Walk
7. Dumptruck
8. Car Seat(God’s Presents)
9. Wilt
10. The Duke
11. St.Andrew’a Fall
12. New Life
13. Mouthful Of Cavities
14. Lemonade
15. Soup