【短編小説】来訪者/星新一
他星人の描写が少ないなあと思っっていたら、そういうオチでしたか。やはり論点にすべきは、地球人たちの対応だろう。異那人とコシュニケーションをするときに問われるのは、自分たちの本質である。自己をきちんと示さず相手と対していても、結局小説と同様に笑われてしまうのではないだろうか。
【詩・俳句・短歌・歌詞】秋のピエロ/堀口大学へ
あまりこの詩の良さを感じなかった。道化であるピエロと涙とのギャップは表現されているものの、なぜその落差が生まれるかは、書かれていないように思う。アタクシが、行間を読めていないだけなのだろうか。
【論考】おどろきについて/森本哲郎
哲学の第一歩に「おどろき」があるという主張にまったく異論はないが、国木田独歩の作品から話を始めたことで、かえて話が分かりづらくなっているように感じた。池田晶子さんのように、もっと素直に、宇宙の不思議、世界の不思議を語った方が理解しやすいと思う。