「フジロックが変えたもの」その4【フジロックGO #0245】


これまでのPART1に続き、「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART2」を読んだ感想を書いてみたいと思う。はてさて、どうなることやら。お題は、「フジロックが変えたもの」の4つ目、「森リサイクルを具現化して自分ごとに ~ごみゼロナビゲーション~」である。

「ごみゼロナビゲーション」の活動を始めたNPO法人 iPledge(古くからのフジロッカーだと「A SEED JAPAN」の方がピンとくると思う)の羽仁カンタさんは次のように語っている。

「フジロックでみんなが協力しあえる共通の問題はなにかを考えたら、ごみ問題でした。アーティストもスタッフもお客さんも、ごみは誰だって出しますからね。98年からゴミ袋を入場ゲートで配る活動をして、03年からはペットボトルをリサイクルして翌年の会場で配るごみ袋を作る活動をスタートしました。これは非常に手応えがありました。今年捨てた自分のごみが、来年自分が使う何かになる、という具現化がお客さんに伝わったようで、中身をきれいにして捨てるなどペットボトルの捨て方が変わっていきました」

この「ごみゼロナビゲーション」。アタクシ的には、フジロックが変えたものというより、フジロックのアイデンティティの1つだと思っている。フジロッカーなら、そう感じる人も多いのではないか。

苗場に行くようになって、初めてゴミの分別をと言われたときは、正直「何だか面倒だな」と感じた。ライブを観て、音楽を聴くこととは、ある意味関係ないので、渋々とまではいかないけど、どうしてもひと手間かかってしまうことに抵抗があった。

ただ結果として、ゴミが散らかっていない会場を目の当たりにすると、本当にクリーンで気持ちヨイ。キレイな中で、音楽に没頭できることが、多幸感を与えてくれたように思うし、一人の参加者としても、何だか誇らしい気分にもなれた。なので、少なくともアタクシには、すぐに「ごみゼロナビゲーション」はなくてはならないものになっていったのだ。

とは言え、SMASHの方からは、こんな発言もあったみたい。

ただ、石飛さんによると「フジロックは世界一クリーンなフェスでしたが、最近そうでもなくなっている現状があるので、気を引き締めている」のだそうです。

「世界一クリーンじゃなくなった」という話しは、ここ数年、何とはなしに、流れてくることが増えたように感じる。アタクシたちフジロッカーは、改めて気を引き締め、自分たちのアイデンティティを守るべきタイミングにいるようだ。