なぜ長生したいと思うのか?【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0166】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】義理の兄/リディア・ディヴィス ○
正体不明な「義理の兄」。誰の兄なのか、どこから来たのか、いつか出ていくのかも、わからないという。姿もほとんど見えず、最後には湯気のようになってしまい、はたき落とし、掃き出し、拭き取られてしまう。何かの暗喩なのだろうか。ただ、単なるなそなぞのようにしか読めないのである。

【詩・俳句・短歌・歌詞】あなたへの手紙/寺山修司 ○
本来手紙は、送り先や伝える相手がいなければ、成立しないものではあるが、あて名のない手紙を書き、その返事も自分で書いたという。そして、それは愛の手紙だった。状況は理解できるが、「ぼく」の意図や目的は、上手く理解できないでいる。愛を感じる対象が、あってこそだと思うからだ。

【論考】長生き方歳?/池田晶子 ○
なぜ人は長生きしたいと思うのか? 生きている時間の長短は、重要ではないと思う。池田さんが言う通り、「死によってこそ生は輝く」、「死を思って生きられる毎瞬のほうがはるかに充実しているはず」ではないだろうか。ただ生きていることで、幸福感は生まれないと思っている。