かっぱよ、らっぱをかっぱらわないで【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0159】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】彼女が知っていること/リディア・デイヴィス ○
「彼女は本当は女ではなく男だった。しばしば太った男だったが、おそらくもっとしばしば年寄りの男だった」という、謎の超短編。書籍でも5行程度しかなく、非常に不条理な設定である。「若い女でいることは彼女にとって苦痛だった」の「いる」とは何を指しているのだろうか。物理的に若い女性であるとすれば、ますます謎が深まる。

【詩・俳句・短歌・歌詞】かっぽ/谷川俊太郎 ○
「かっぱらっぱかっぱらった」というように、早口言葉のような詩である。ひらがなばかりであるせいで、読みづらいだけでなく、意味も理解しづらいが、愉快な感じは十分に出ているだろう。「とってちってた」は、どうやらラッパから出る音を表しているようだ。

【論考】書かれた顔/ロラン・バルト △
今回も何度か読んで、真意はつかめなかった。描かれたは、化粧したということらしく、「書かれた顔」とは女形のことを指しているのだろうか。西洋の女形は、一人の女になろうとするが、東洋(日本)では女性の表徴を組み合わせるだけだという。だからこそ、日本の女形はおしろいを塗ったりするのだろうか。