人工的知性は人間を乗り越えるのか?【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0137】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】泣くのにいちばんいい時間/川上弘美 ◎
十歳の女の子が主人公で、漢字の表記も含め、年齢らしい思考がとても気持ちヨイ物語。登場人物のキャラクターの描き方も巧みなので、ちゃんと読み手の頭に思い浮かべられ、生き生きと動いてくれる。自分と性別も年齢も違っているから、共感というよりも納得感の強いストーリーテリングであった。

【詩・俳句・短歌・歌詞】他ト我/北原白秋 ○
前回と同じ北原白秋の詩。4行というのも同じだ。二人でも、一人でも淋しいと嘆いている。それ自体、全くの同感とはいわないまでも、言っていることは理解できる。ただ、この詩のメッセージにまでは、たどり着けない。他ト我とは、夫婦のことを差しているのだろうか。子どもがいない淋さを詠んだと妄想してしまった。

【論考】コンピューター/外山滋比古 ○
コロンピューターの登場によって、人間の知的活動やその存在価値が変わっていくだろうという内容。今で言うと対話型AIであったり、ちょっと前のインターネットの登場に似ているのかもしれない。議論も、コンピューターによって、人間の仕事が奪われかねないという方向に進む。ただ、コンビューターには創造性があるわけではないから、何かを生み出す際は、きっと人間が登場するだろう。