レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】if/伊坂幸太郎 ○
ifという題名と、AとBとに分けられていることから、AかBかと、2つのストーリーが並べられていると思った。しかし読んでみると、Aに似たBという20年後の物語であった。実験的な作品だとは思うが、自分自身としては、あまり好きにはなれなかった。20年という歳月は、人を大きく変えると思うからだ。
【詩・俳句・短歌・歌詞】水の星/茨木のり子 ○
水の星とは、特にひねりもなく地球のことである。俯瞰して見ることで、いつも自分たちが感じていない地球を理解できるのかもしれない。ただ、表現が緻密ではないせいか、何だかとらえようがない感じである。抽象的過ぎるので、読み手としてはやや迷子になってしまった。
【論考】エディターシップ/外山滋比古 ○
一言で言ってしまうと、編集は大事だということ。自ら文章を書くと、確かに自発性は生まれるだろう。ただ、ここでは組み合わせの妙で、さらに価値が高まると説いている。私は長く、記事コンテとツの編集をやってきたが、そうした経験上でも、編集の力を信じている。