ヤスパース【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#054】


【2月23日】ヤスパース:1883.2.23~1969.2.26

状況の中に捲き込まれて私自身に目醒めつつ、私は存在への問いを発する。状況の中にある私自身を漠とした可能性として見いだしつつ、私は、私自身を本来的に発見するため、存在を探求しなければならない。しかも存在そのものを見いだそうとするこの試みの挫折の中でのみ、私は哲学するようになるのである。(「私たちの状況から哲学することの開始」)

『哲学 I 哲学的世界定位』武藤光朗訳、創文社、1997年

【アタクシ的メモ】
非情に入り組んだ記述。簡単にまとめると、私自身に目醒め、存在を探求し、そして挫折することにより、私は哲学するようになる、ということか。