かそけき音に耳をかたむける【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0043】


【短編小説】おみやげ/星新一
原爆の実験によって、フロル星人たちが残してくれた素晴らしい知見、文明が粉々になってしまう。何と皮肉な結果だろうか。少し拡大解釈をすると、善なる方向に進もうとしなければ、善を後押しする力は得られないということではないだろうか。

【詩・俳句・短歌・歌詞】二十億光年の孤独/谷川後太郎
小学校の教科書で読んだのが最初だろうか。タイトルは覚えていたが、中身は記憶になかった。二十億光年という圧倒的な広がりと、僕のくしゃみとが、対照的すぎるし、普段はあまり置くことのない宇宙全体からの視点は、ある意味で言葉、詩だからこそ表現できると思った。

【論考】静かについて/森本哲郎
古典を題材に出されると、ちょっと苦手意識が先行してしまう。筆者は、静寂の重要性やかそけき音に反応できる日本人の豊かさを説いている。確かにと思う反面で、現在私たちを取り巻く環境は、音だけでなくあらやる刺激だらけで、いつも落ち着かない。静寂は勝ち取らなければならないのか。