魂と言うけれど、その正体は何だろか【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0014】


【短編小説】生活維持省/星新一
細かな仕組は表現されていないが、国民全員の幸福を担保するため、人の生死を国が決定するようだ。しかし、幸福が人間の外部に存在するような考え方には同意できない。生きている人間にしか、幸せは感じられないはずだし、人によって幸福であることは同じではないからだ。

【詩・俳句・短歌・歌詞】北の海/中原中也
中原中也の時集本は持っているが、特にこの詩が記接に残っているわけではない。それでも、淡々と特に前向きでもない記述が続く、この詩の印象は、思いのほかよかったかもしれない。海にいるのは、人魚ではなく、浪ばかり。現実には、理想的な存在は乏しく、違うもので満たされている。

【論考】魂の深さについて/森本哲郎
冒頭で取り上げられるネルーはインドの初代首相だそうだ。調べて初めて知った。そして、魂、魂の深といった言葉が使われるが、魂の意味がやや曖昧なまま話が進む。そのため、真の理解には 至ないというのが本音である。魂をすごくカジュアルに定義付けすると、国の価値観、何を大切にするか、ということだろうか。