おパリのジャケット写真もオシャレなのでアール:Café Bleu/The Style Council【CD千本ノック 0093本目】


いつ、どんな形で聴いたのか定かではないが、ポール・ウェラー初体験はこのザ・スタイル・カウンシルの『カフェ・ブリュ』だった。

初めて聴いて、「これぞオシャレ音楽」と思った。「さすが洋楽だ」とも思った。それくらいアタクシの音楽体験は初級だったし、昔は「洋楽=カッコいい、オシャレ」というイメージが多分にあったのだ。

『カフェ・ブリュ』は確かに、ジャズっぽさもあったり、ソウルやファンクの要素もあって多様な音楽で構成されている。幅広いジャンルが詰め込まれたサウンドは、ムーディーさもあり、聴きやすくオシャレなアルバムだと思う。

実際にポール・ウェラーは、音楽のジャンルにとらわれない様々な音を鳴らしたいからと、ザ・ジャムを解散したようだし、ザ・スタイル・カウンシルというユニットを始めたみたいである。

一方でアタクシは、後々になってポール・ウェラーがザ・ジャムを結成していたと知って、かなりビックリした。パンク・ロックと、このアルバムのようなスタイリッシュな音楽が、全く結びつかなかったからだ。

ザ・ジャムの延長線上にない、ポール・ウェラーの大転換ともいえるこの新たな音楽は、多くの人から受け入れられた。その結果、『カフェ・ブリュ』は彼が発表してきたアルバムの中で最大のセールスを記録しているという(1998年6月付のライナーノーツの記述による)。

アタクシ的に、ポール・ウェラーのキャリアの頂点はザ・ジャムではなく、ザ・スタイル・カウンシルでもなく、ソロ時代だと思っている。なので、何だよ皆んなーと思わなくはないが、売れ行きは時代状況の影響も大きいので、一つの数値情報にすぎない。音楽の価値を絶対的に示すものではないことを、改めて意識したいと思う。

Café Bleu/The Style Council(1984)
1. Mick’s Blessings
2. The Whole Point Of No Return
3. Me Ship Came In!
4. Blue Café
5. The Paris Match
6. My Ever Changing Moods
7. Dropping Bombs On The Whitehouse
8. A Gospel
9. Strength Of Your Nature
10. You’re The Best Thing
11. Here’s One That Got Away
12. Headstart For Happiness
13. Council Meetin’

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