ジョン・バトラー・トリオを知ったのは、2014年のフジロック。それ以前、アルバムがリリースされると名前くらいは見知っていたが、初めてきちんと音を聞いたのは、3日目のグリーン・ステージだった。
その時、Instagramで感想を投稿している。コメントは次のような感じ。「グリーンステージでJOHN BUTLER TRIO。期待していなかったのだが、とてもよかった。特にギターソロが、見たことのないような音の出しかたをさせつつ壮大なスペクタクルのような演奏だった。ちょと人生観変わっちゃたヨ。#fujirock #frf」。
ここで、アタクシが言及していたのは、『ライブ・アット・レッド・ロックス』ではDisc1の最終曲として収録されている「オーシャン」という曲のこと。聴いた時点では、曲名も何も知らなかったのだが、偶然に出会った“壮大なスペクタクル”に魅せられ、熱病に侵されたようになったのだ。なので、自宅に帰って来てから、あれこれ調べた。
「オーシャン」はもともと、ジョン・バトラーがデビュー前、路上ライブをしているころから演奏していた曲であること。毎回同じ旋律ではなく、その時々でアレンジを加えていること。珍しい12弦ギター(改造して11弦にしているらしい)を使って演奏していること。などなど。
このCDを買ったのも、とにかくもう一度「オーシャン」を聴きたくて。やや入手しづらいアルバムだったが、血眼になって探した結果、何とか手に入れた。
さらに、彼ら自身の公式サイトで動画を公開していたこともわかった。CDではもちろん音だけしか聴けないし、フジロックでも遠目にしか見えなかった実際の演奏が、間近で見られる。12分弱とかなり長い映像であるが、ここまで読んでいただいた方には、ぜひ自分の目と耳で確かめてほしい。
アタクシ自身、音楽はアルバム単位で聴くことがほとんだし、メロディーだけでなく、歌声に心動かされることが多い。それでも、このギター・インストゥルメンタルは、圧倒的な存在感を持っているし、アタクシの心をユサユサと、変わらず揺さ振り続けている。きっともう一生聴き続けるのだと思う。
Live At Red Rocks/The John Butler Trio(2011)
【Disc1】
1. Introduction
2. Used To Get High
3. I’d Do Anything
4. Betterman
5. Don’t Wanna See Your Face
6. Revolution
7. Hoe Down
8. Better Than
9. Johnny’s Gone
10. Take Me
11. Treat Yo Mama
12. Losing You
13. Intro To Ocean
14. Ocean
【Disc2】
1. Ragged Mile
2. Zebra
3. Good Excuse
4. C’mon Now
5. Close To You
6. Peaches And Cream
7. One Way Road
8. Funky Tonight
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