みんな大好きグリーン・デイ。このパンク・ロックバンドが、1994年に出した通算3作目で、メジャー・デビュー・アルバムが『ドゥーキー』である。2011年時点で1500万枚以上売り上げているようで、まさにメガヒット・アルバムだ。
発売当時、シングル・カットされた「ロングビュー」「ウェルカム・トゥ・ザ・パラダイス」「バスケット・ケース」「シー」「ホエン・アイ・カム・アラウンド」などが、あちらこちらで流れてきて、望むと望まざるとにかかわらず何度も耳にしていた。人気もすごく、誰もが高く評価していた記憶がある。
曲自体をたくさん聴く機会があったものの、アタクシはこのアルバムが好きになれなかった。そのころ、よく音楽について話していた友人から「グリーン・デイ、どう?」と聞かれると、「何か好きになれないんだよね」と答えていた。なので、自分ではCDを買わないままだった。
「何か」と言っていたくらいなので、それほど明確な理由はなかったのだが、グリーン・デイの特徴であり、良さであるポップさや明るさが、根暗な自分にはフィットしなかったのかもしれない。「暗いロックの方がエライ」みたいな気持ちもあったのだろう。
しかしながら、次作の『インソムニアック』が出たことで、彼らの見方が変わった。『ドゥーキー』と比べてやや落ち着いた感じがあって、これなら聴いてみようと思ったのだ。そうしてグリーン・デーをちゃんと聴いてみると、「何だ凄いヨイじゃん」となった。そんなこともあり、『ドゥーキー』は後戻りする形で聴いて、今は大好きで、繰り返し聴くCDになっている。
ただ、アタクシの性格の暗さは変わらないため、「ちょっと『ドゥーキー』は明るすぎるから、ほかのアルバムを聴こう」と思うこともなくはない。それでも、彼らの底抜けのポップさはやはり一番の武器だと思うし、その良さが曲にきちんと具現化されたからこそ、ビッグ・セールスを記録できたのだと思う。
Dookie/Green Day(1994)
1. Burnout
2. Having A Blast
3. Chump
4. Long View
5. Welcome To Paradise
6. Pulling Teeth
7. Basket Case
8. She
9. Sassafras Roots
10. When I Come Around
11. Coming Clean
12. Emenius Sleepus
13. In The End
14. F.O.D.
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