『ディス・イズ・アワー・タイム』は、イギリスのロンドンで結成されたインディー・ロックバンド、ザ・ビッグ・ピンクの日本独自企画盤のEPである。日本限定リリースということもあってか、今では恐らくCDも中古しかなく、Apple MusicやAmazonでも配信されていないようだ。
ザ・ビッグ・ピンクというバンド名は、70年代に活躍したザ・バンドのデビューアルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』から取られたという。もちろんアタクシは、このザ・バンドのアルバムも好きだし、後世に残る名盤だと思っている。
さて、肝心のザ・ビッグ・ピンクであるが、ポストロックに位置づけられるようだ。アタクシはカテゴリーを気にせず(あるいは、わからずに)聴いているので、ポストがついてもつかなくても構わない。要はノイジーなギターの旋律と耽美なメロディーがとても気に入っている。1曲目の「ベルベット」を聴いたときなどは、圧倒的な衝撃を受けて、このCDを何度も繰り返し聴いた。
自分にとってはかなり特別なバンドで、このEPだけでなく、ファーストアルバムである『ブリーフ・ヒストリー・オブ・ラブ(Brief History of Love)』なんかも、心に残って忘れられないCDになっている。どちらのCDジャケットも格好よかったりと、ビジュアル面でのインパクトもあるが、性格が根暗なためだろうか。
アタクシ個人にとって、ザ・ビッグ・ピンクはトップランクにいるバンド、アーティストなのである。だが、世間的にはそれほど売れていないし、あまり知られていないのが現実。『ブリーフ・ヒストリー・オブ・ラブ』に収録されている「ドミノス(Dominos)」がややヒットしたくらいかもしれない。「何だかもったいないな」というな思いが強く、微力ながらも強くプッシュしたいのだ。ドスコイ、ドスコイ。
This Is Our Time/The Big Pink(2009)
1.Velvet
2.Too Young To Love
3.Crystal Visions
4.Introduction To Awareness
5.Velvet(BDG Remix By Gang Gang Dance)
6.Velvet(Mount Kimbie Remix)
Video 1.Too Young To Love
Video 2.Velvet