美しい横顔からもれる色鮮やかなジャージー・ボイス:Songs Of Colored Love/Winterplay【CD千本ノック 0042本目】


ウィンタープレイというか、この『ソングス・オブ・カラード・ラヴ』というアルバムを知ったのは、土曜日の朝7時半から始まる『サワコの朝』というTVのトーク番組を見ていたから。決まって見る番組でもなく、その前にアニメ番組があって、子どもが見ていたTVをたまたま消さずにつけていて…という全くの偶然だ。

そのときのゲストが坂上みきさんで、心に響く曲として「クァンド、クァンド、クァンド」が紹介された。緩やかだけどリズミカル、どこか旅先で美しい風景を眺めているような気分になった。それでも、その時はヨイ曲だなと感じておしまいだったのだけど、カラフルなジャケット写真も印象に残っていて、後からネットで検索して、何とかアーティスト名やアルバム名を調べてCDを購入したのである。

Quando, Quando, Quando/Winterplay

アルバムを通して聴いて、ハングルで歌われる曲もあり、韓国発のジャジー・ポップ・ユニットだと知った。ただ、1曲目の「ソングス・オブ・カラード・ラヴ」はEGO-WRAPPIN’の「色彩のブルース」を英語でカバーしたものだったり、6曲目の「ムーン・オーヴァー・バーボン・ストリート」もスティングのカバーで、特定の国やジャンルに縛られず、ある意味無国籍的な音楽と言える。

ユニットとしては、やはり女性ボーカル、ヘウォンの歌声が一番の特徴だろう。少し抜けたような軽さがある一方で、きちんと艶っぽさもあって、何とも聴いていて心地よい。ずっと聴き続けていられるので、夜ワインを片手に彼女の声を独り占めしてもヨイし、休日の昼下がりなど、日の当たるカフェでのんびりと聴いてもヨイのではないか。

少し調べていたら、彼女は既にウィンタープレイを脱退しており、偶然にも今このタイミングでソロシンガーとして、『Kiss Me』という新たなアルバムをリリースしたばかりであることがわかった。今の自分として、改めて「クァンド、クァンド、クァンド」も歌い直しているようで、こちらも聴いてみたいと思う。

Songs of Colored Love/Winterplay(2010)
1. Songs Of Colored Love
2. Hot Sauce
3. Melon Man
4. Serivora
5. Quando, Quando, Quando
6. Moon Over Bourbon Street
7. Who Are You?
8. Happy Bubble
9. Cannot Forget
10. I Need To Be In Love
11. Hey Bob
12. You’re In My Heart
13. Men Are No Good

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