レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】20/川上弘美 ◎
小学3~4年生くらいの主人公で、視点や思考が年齢に合っているのが、地味な点ではあるものの好印象だった。未成年なのに考えがやけに大人びている小説もよくあり、それは書き手都合だし、リアリティーがなく、作為を感じてしまう。内容自体も、幼いながらも、自分とは違う感性に触れられて、新鮮だったし、心地よかった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】単純な朝餐/山村暮鳥 ○
パッと読むと、ちょっとアジテーションぱい感じもするが、家族との朝食に感謝したり、喜びを感じたりする、清らかな詩である。もしかすると、ここに、親の優しさや自然に対して感じる有り難さを盛り込めたら、もう少し立体的な感触が増したのではないか。
【論考】スクラップ/外山滋比古 ○
新聞などの切り抜きを、どのように扱えばヨイのかという話。紙が前提になっているので、単純に考えると、今だとやや古い内容になるが、メディアの特性を考慮しながら、管理の方法を検討するという点では、普通的だとも言える。ただ現在は、情報やプラットフォームが多すぎて、管理していな人が大半かもしれない。