現象に断絶はない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0181】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】メイド/リディア・デイヴィス ○
ホラー小説のような奇怪な設定。主人公の見た目が悪く、肌はヒキガエルの腹の色だという。母親もやや奇妙で、折り合いも良くない(筆者の描く母と娘は、大体仲が良くないのだ)。また、メイドとして仕えるマーティン様はマスクをかぶっていて、顔が見えなかったり。そして、あちこちのディスコミュンケーションだけが書かれていた。

【詩・俳句・短歌・歌詞】くるあさごとに/岸田衿子 ○
わずか4行の詩。すべての行が「くる」から始まる。言葉数がそれほど多くないこともあり、メッセージはそれほど明確に理解できていないが、日々、似た行為をくり返して生きていること、そして、そのく返しを尊重しながらも、時に破綻してしまうことを容認しているのだろうか。

【論考】こんなふうに考えている/池田晶子 ◎
「科学が扱えるのは、客観的な他人の死だけだからである。しかし、自分の死を他人の死のように納得できていない証拠には、誰もが死を前にして生の意味を求める。意味などという観察も計測も不可能なものは、科学では扱えない。人は、意味への問いを、科学に求めるわけにはゆかないのである」。「現象には断絶はなく、移行があるだけなのである」。