【3月23日】イエス:前4頃~後28
さて、第六刻から地のすべてを闇が襲い、第九刻に及んだ。また、第九刻頃に、イエスは大声を上げて叫び、言った、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」。これは、わが神よ、わが神よ、なぜ私をお見棄てになったのか、という意味である。そこで、そこに立っていた者のうち何人かが、これを聞いて言い出した、「こいつはエリヤを呼んでいるぞ」。すると、すぐさま彼らの一人が走って行き、そして海綿をとって酢で満たした後、葦の先につけ、彼に飲まそうとした。しかしほかの者たちが言った、「やめろ。エリヤがやって来てこいつを救うかどうか、見てやることにしよう」。しかしイエスは、再び大声で叫びながら、息を引き取った。(『マタイによる福音書』)
『新約聖書I マルコによる福音書 マタイによる福音書』佐藤研訳、岩波書店、1995年
【アタクシ的メモ】
イエスが亡くなる場面。処刑されたのだから、ある意味当たり前なのかもしれないが、非常に残忍に扱われている。聖書の描写だからかもしれないが、亡くなる前に大声を出す姿に、少し違和感を感じた。