CDの帯に書かれた表現に従えば、「リアル・パンク・オリジネーター」ということらしい。MC5は、アメリカのデトロイトを拠点にしたロック・バンドである。
アタクシ的にこのアルバムは、誰かに薦められたとかではなく、CD屋の棚で見つけて、何かジャケットも見たことがあるし、バンド名も聞いたことがあるような…という感じで購入した。特に予備知識のないまま、本作を手に取ったのだ。
かなりフラットな気持ちのまま、このアルバムを聴いた。こういう暑苦しい感じの音楽、アタクシは大好きなのである。何でもっと早く聴いていなかったんだろうと思ったほど、すぐに気に入った。
特に、デビュー・アルバムである、この『キック・アウト・ジャムズ』はライブ盤。熱狂するステージ上の雰囲気が伝わってくるせいか、音が聴き手に飛び込んでくる感じがする。もう50年くらい前のパフォーマンスなのに、驚くほどのハイテンション。ロック史上最高かもしれない。
何だか聴いているだけで、こちらの気持ちも高揚してくる。ヤクザ映画を見終えた後、誰もが肩を張って出てくるではないが、朝の登校前、出勤前なんかに聴いて出かけたら、くそったれな世の中も一日中、テンション高く過ごせるかもしれない。
セールス的には、それほど成功したわけではなないようだ。オリジナル・アルバムは3枚しかリリースしていない。それでも、後々のバンドやアーティストに多大な影響を与えたバンドである。デトロイト出身のジャック・ホワイト(ザ・ホワイト・ストライプスなど)も「幼少の頃はMC5の音楽で育った」と語っているようだ。
Kick Out The Jams/MC5(1969)
1. Ramblin’ Rose
2. Kick Out The Jams
3. Come Together
4. Rocket Reducer No. 62 (Rama Lama Fa Fa Fa)
5. Borderline
6. Motor City Is Burning
7. I Want You Right Now
8. Starship
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