2017年の年末、唐突にリリースされた感のあるザ・ローリング・ストーンズの『オン・エア』。60年代にBBCラジオで、まさに“オン・エア”されたライブ演奏をアルバムにまとめたもの。このタイミングで発表されたのは、当時のストーンズの音源を管理するレコード会社(アブコ)との権利関係の調整がついたからのようだ。
最近の発売だからかハイスペックCDになっているものの、60年代の音源なためCDの音自体がそんなにクリアで、ヨイわけではない。それでも、初期ストーンズのブルース・バンドらしさが聴けるのは、とてもうれしく、貴重な機会だと思う。アタクシ的には、初期のストーンズの方が好きなくらいなので、こうしたリリースは大歓迎だ。
また、昔懐かしいサウンドを聴くと、あのストーンズもまだ成熟からほど遠く、駆け出しの若いころがあったのだなぁと思うし、バンドの歴史やこれまでの経緯にも思いを馳せてしまう。メンバーの中には、ブライアン・ジョーンズの名前があった。彼に関する、ちゃんとした知識もなかったこともあり、ちょこっとではあるが調べるきっかけにもなった。
収録された曲はあちこちから集めてきて、ある意味つぎはぎで作ったCDではあるが、そんな不自然さはほとんど感じないだろう。アルバムとしての音楽もまとまりがあって、ヨイライブに立ち会った気がする。ストーンズのファンじゃなくても、一聴をおススメしたいし、もしファンだったら、ボーナス・トラック付きのデラックス盤の購入がヨイのではないだろうか。
On Air/The Rolling Stones(2017)
【Disc 1】
1. Come On
2. (I Can’t Get No) Satisfaction
3. Roll Over Beethoven
4. The Spider And The Fly
5. Cops And Robbers
6. It’s All Over Now
7. Route 66
8. Memphis, Tennessee
9. Down The Road Apiece
10. The Last Time
11. Cry To Me
12. Mercy, Mercy
13. Oh! Baby (We Got A Good Thing Goin’)
14. Around And Around
15. Hi Heel Sneakers
16. Fannie Mae
17. You Better Move On
18. Mona
【Disc 2-Bonus Tracks】
1. I Wanna Be Your Man
2. Carol
3. I’m Moving On
4. If You Need Me
5. Walking The Dog
6. Confessin’ The Blues
7. Everybody Needs Somebody To Love
8. Little By Little
9. Ain’t That Loving You Baby
10. Beautiful Delilah
11. Crackin’ Up
12. I Can’t Be Satisfied
13. I Just Want To Make Love To You
14. 2120 South Michigan Avenue
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