ジャケットには鏡張りの部屋に置かれたドラムなどの演奏道具。少し大げさに言ってしまえば、異様な光景とも思えなくもない。
ロッキング・オンでプッシュしていたこともあり、彼らのCDを手に取ったと記憶している。それでも、最初はその音にピンとこなかったのが正直なところだ。せっかくCDを買ったものの、1回聴いてそれでおしまいという感じになってしまっていた。
ただ、そんな感じで過ごしていたが、気づくとアタクシにとって重要なアルバムになっていた。矛盾して聞こえるかもしれないが、やはり音の力なのかもしれないなと思う。
当初ピンとこなかったバトルズであるが、今やとても注目しているアーティストである。アルバム発売の情報を聞くと、どんな音を届けてくれるのだろうと気になっている。というのも、とても身体性の高い音楽を鳴らし続けているからだ。バトルズの音を聴くと、そのままやり過ごすのは難しい。誰もが踊り出さずにはいられないのではないだろうか。
この『ミラード』というアルバムの中で、何と言っても注目すべきなのは2曲目の「アトラス」だ。各音楽メディアが髙く評価したのはもちろん、何とも心地よくのれる曲なのである。
本来なら、アルバムのすべてを聴いてもらいたいのであるが、どうしてもエッセンだけ知りたいという方は、この曲を聴いてみてほしい。YouTubeのリンクも掲載しておくので、ノリノリになっても困らない場所で聴いてみて、彼らの音の力を感じてみてもらいたい。
Mirrored/Battled(2007)
1. Race:In
2. Atlas
3. Ddiamondd
4. Tonto
5. Leyendecker
6. Rainbow
7. Bad Trails
8. Prismism
9. Snare Hangar
10. Tij
11. Race:Out
12. Katoman