【5月10日】リースマン:1909.9.22~2002.5.10
私は常に物ごとをふたつのレベルで、同時に考えることが大事だと思っている。すなわち、一方では与えられたシステムの中での可能性を探求する改革者的な関心の持ち方、そして他方では基本的な変化についての長い時間幅のユートピア的な関心というふたつがそれである。これらふたつのレベルをごちゃまぜにして、現状維持に対する妥協なき攻撃を加える方が、はるかにやさしいことだ。(序文)
『孤独な群集 1961年新版』加藤秀俊訳、みすず書房、1964年
【アタクシ的メモ】
批判的精神において、短期的と長期的と2つの時間軸で考えることが重要ということだろうか。長期的な展望に立たぬまま、目の前ある問題だけに言及するのは簡単だというのは、その通りだと思う。