【2月8日】シュンペーター:1883.2.8~1950.1.8
社会主義が正統派社会主義者達の夢見ている文明の出現を意味すると信ずべき理由は殆どない。ファシストの特徴が現れる可能性の方がむしろ大きい。それはマルクスの念仏を唱える人々にとっては予想外の解答であるに相違ない。けれども歴史は時々たちの悪い戯れに耽るものなのである。
『資本主義・社会主義・民主主義』下巻、中山伊知郎・東畑精一訳、東洋経済新報社、1951年
【アタクシ的メモ】
社会主義はそもそも、その理念を実現させるのではなく、全体主義や独裁者を生みやすいという。もしそれが本当なら、「歴史の悪い戯れ」というよりも、人間が持つ必然性なのではないか。