メルロ=ポンティ【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#122】


【5月1日】メルロ=ポンティ:1908.3.14~1961.5.3

現象学はバルザックの作品、プルーストの作品、ヴァレリーの作品、あるいはセザンヌの作品と同じように、不断の辛苦である——おなじ種類の注意と驚異とをもって、おなじような意識の厳密さをもって、世界や歴史の意味をその生まれ出づる状態において捉えようとするおなじ意志によって。

『知覚の現象学』1、竹内芳郎・小木貞孝訳、みすず書房、1967年

【アタクシ的メモ】
現象学では、「現象を作り出すのは人間の認識である」というような考え方するようだ。「世界や歴史の意味をその生まれ出づる状態において捉えようとする」ということに集約できるのかもしれない。