レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】おとぎ輪廻/木下昌輝 △
昔話、おとぎ話の登場人物が、オールスター戦のように、この短編小説の中に数々現れては、一つの物語をつないでいる格好だ。ただ、読んで感じたのは、「だから何?」ということだ。自分たちの知っているキャうクターが現れ、特別な能力を示しただけでは、ストーリーは生まれないのではないか。かえって、物語構築の離しさに気づかされた感じだ。
【詩・俳句・短歌・歌詞】時代おくれ/茨木のり子 ○
最新のツールやデバイスを使っているからといって、優れているわけでもないし、ましてや幸福になれるわけではない。作者が言うように、時代おくれを自認しながら生きるのも、それは一つの考え方だと思う。例えば、最近の子どもたちは、小学生くらいでスマートフォンを使うが、それで賢くなっているわけでもないし、成長が促されるわけでもないと思う。
【論考】見知らぬ言葉/ロラン・バルト ○
またしても、全文を理解できぬままの読みで終わってしまった。日本語は、西洋の言語とは違い、主語、主体もあいまいで、客体もはっきりしないという。いわゆる西洋語は論理的で、日本語は非論理的、情緒的であるという言説であるうか。しかし、このロラン・バルト自身の文章は、主語と客体(目的語)がはっきりしていないと思うので、言語の間題ではないと思うのだが。