何か得たいの知れないものがあり【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0135】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】今日この頃です/片岡義男 △
不条理とまではいかないが、特に会話が変な感じである。女性なのに男性のような言葉使いだったり、発言も人というより、ロポットみたいだったり。作者は何が言いたかったのだろう。タイト含め物語の真意がまったく分からなかった。個人的には、片岡さんに期待していたので、残念である。

【詩・俳句・短歌・歌詞】なにもそうかたを……/高橋元吉 ○
何事も合理的、論理的に説明できなくてもよいのではないかという提言。その主張自体には同意、共感する部分もあるが、かたをつけたいというのは、人間の本能、性でもあると思う。「何か得たいの知れないものがあり」については、角田さんの「ポケットのなか」に通ずるものがあり、シンクロを感じた。

【論考】既知・未知/外山滋比古 ○
既知のことを再認するのがA、未知のことを理解するのがBとする。とかく、AとBの区別が判然としないし、学校教育もAから始まり、いつの間にかBに移行していたりと、ないまぜになっている。ただ知的活動の中心は、Bにすべきであろうし、AとBの区別やどうやってBを実行するのかという方法論が重大だと感じた。