法然【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#098】


【4月7日】法然:1133.4.7~1212.1.25

念仏を信ぜん人は、たとひ一代の法を能々学すとも、一文不知の愚鈍の身になして、尼入道の無智のともがらに同して、智者のふるまいをせずして、只一かうに念仏すべし。(「一枚起請文」)

『法然 一遍』大橋俊雄校注(『日本思想体系』10、岩波書店、1971年

【アタクシ的メモ】
かなり乱暴に要約すると、「経典で仏法を学んだとしても、自身の愚かさを自覚し、一心に念仏を唱えなさい」ということか。少しソクラテスの「無知の知」に似ている気もする。