レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】どうにもならない/ルシア・ベルリン ○
今回も、アルコール依存症の物語。前回より、ひどい状況のようだ。小説のページ数も、5ページととても短く、当然、状態の改善は見られない。最後には、朝からお酒を買いに行ってしまう。子どもからも諭されているのに。全く救いがないこともあり、作者はどうしてこの短編を書こうと思ったのだろう?
【詩・俳句・短歌・歌詞】雪/三好達治 ○
学生のとき、仙台に住んでいたので、冬になるとそこそこ雪に降られた。バイクにも乗れなくなるし、利便性の面では困ったが、雪が降っているときは、特別な時間であったなと思う。夜だと、本当にシンとしていた。わずか2行のとても短い詩だったけれど、そうした厳粛な気持ちになれた。
【論考】イメージについて/森本哲郎 △
哲学者、大森荘蔵さんの特別講義を聞く機会があって、映像(イメージ)は記憶できない、記憶は言葉であると説明された。それが正しいとすると、この論考は、間違いだらけになってしまうだろう。内言と外言という観点は、重要だと思う。コロナ禍で、少なくとも私の中で言語が消失してしまったように感じる。