たった3つの単語で彼女はクビに【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0084】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】いいと悪い/ルシア・ベルリン ○
1950年代のアメリカが舞台の小説。その時の世の中の情勢や雰囲気を知らないこともあり、あまりきちんと読めた気がしない。当時のアメリカで、共産党員はどんな立場にあり、見られ方をしていたのか。「貧民街」が出てくるが、実際にどんな感じだったのが。そうしたことが想像でもできれば、もっと物語を味わえたと思う。

【詩・俳句・短歌・歌詞】初節句/大木実 ○
ジェンダーレスな現在に読むと、ちょっと男尊女卑的な古めかしい詩にも思えるが、父親が同姓の子どもを素直に愛しているととらえたい。男の方が、あるいは女の方が、よい、エライということはなく、同性の我が子には、自然と親しみを感じみやすいのではないか。

【論考】異文化について/森本哲郎 ○
親が転勤族で、日本国内とはいえ引っ越すたびに、微妙に、時に大きな違いに出くわして苦労したことを思い出した。異文化に触れることで、改めて自分自身を知るのは、論考に書かれた通りだと思う。ただ、結論が「ルイス・フロイスの『日欧文化比較』を読みましょう」みたいになったのは残念だった。